Letter 免疫:CD4+T細胞ヘルプはTRAILを介した活性化誘導細胞死によってCD8+T細胞記憶を制御する 2005年3月3日 Nature 434, 7029 doi: 10.1038/nature03337 CD8+Tリンパ球のプライミングの過程において、CD4+Tリンパ球によってもたらされる「ヘルプ」は、免疫記憶の重要な特性、すなわち、抗原と2回目に接触した後に、自律的に二次増殖を行う能力を付与する。CD4+T細胞の存在下においてプライミングされると、「ヘルプを受けた」CD8+T細胞は、再刺激の際に、T細胞のヘルプなしに2回目のクローン増殖を行う能力を獲得する。それと対照的に、CD4+T細胞の非存在下でプライミングされた「ヘルプを受けていない」CD8+T細胞は、再刺激時に、細胞傷害やサイトカイン分泌のようなエフェクター機能を媒介することはできるが、2回目のクローン増殖は行わない。これらの本質的に異なる応答は、「プログラム」されているという特性をもっている。つまり、プライミングの過程において、ナイーブCD8+T細胞に伝達されるシグナルによって導かれ、それが子孫クローンに特異的な運命をコードしているのである。本論文で我々は、CD8+T細胞の二次応答を司る指令プログラムについて調べ、ヘルプを受けていない細胞は二次刺激を受けると、活性化誘導細胞死によって死に陥ることを見出す。この死は、腫瘍壊死因子(TNF)関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)によって媒介される。したがって、Trail発現の調節は、CD8+T細胞記憶の成立におけるCD4+T細胞の役割を説明する根拠となり、また適応免疫応答を制御するための新たな機序を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る