Article 生態:生物多様性の完全度を表す指数 2005年3月3日 Nature 434, 7029 doi: 10.1038/nature03289 2010年までに生物多様性減少のペースを減速させるという目標が、世界の多くの国々によって掲げられている。今回我々は、この目標への進行状況を評価するための「生物多様性完全度指数」(biodiversity intactness index;BII)を提案する。この指標は簡単で実用的でありながら、生物多様性の状況に影響を及ぼす重要な諸要因に対する感度が高く、また、生物多様性条約が定めた政策に関する基準を満たすものである。BIIは、アフリカ南部の広い地域(4×106 km2)で実地検証された。その2000年のBII評点はおよそ84%であり、これは言い換えると、この地域のすべての植物種と脊椎動物種を平均して、個体群が現代以前の推定レベルの84%に減少したことを意味する。分類群のうち減少が最大だったのは哺乳類で、現代以前のレベルの71%となった。また生態系の種類のうち減少が最大だったのは草原で、かつての個体群の74%が残っている。1990年代を通じて個体群は0.8%減少したと見積もられる。 Full Text PDF 目次へ戻る