Review Article

物理:超重原子核の形状共存性と三軸性

Nature 433, 7027 doi: 10.1038/nature03336

超重核は原子核の質量と電荷の限界を表している。これらは原子核図表の端の一隅に位置しているが、その範囲はわかっていない。原子番号が110を超える新元素の発見は、原子および原子核物理の学界に大きな衝撃を与え続けている。このような重い核の存在は、核力の引力と、核分裂を助長する陽子間の破壊的クーロン斥力との間の、絶妙な均衡の上に成り立っている。今回我々は、自己無撞着エネルギー密度汎関数理論によって、これらの力の間の働きをモデル化した。我々の方法は、原子核のヤーン・テラー効果によって球対称性が自発的に破れることを説明する。また長寿命の超重元素は、球・回転楕円体・三軸性配位などいろいろ異なった形状で存在し得ることを予言する。場合によっては準安定状態や形状同位体の存在が予想され、後者は崩壊の性質、したがって原子核の半減期に影響する可能性がある。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度