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宇宙:土星の紫外オーロラと地球および木星のオーロラとの形態学的差異

Nature 433, 7027 doi: 10.1038/nature03331

土星の磁気圏とオーロラが、主要過程が太陽風によって駆動されている地球のものと、大規模な内部プラズマ源によって駆動されている木星のものとの中間的な性質をもつことは、これまでたびたび論じられてきた。しかしこの見解は、土星に関して現在入手可能な情報よりもはるかに質の劣る情報に基づいている。本論文では、紫外光による土星の画像を報告する。これらの画像と、カッシーニ探査機が同時に行った太陽風およびキロメートル波長の土星の電波放射測定とを組み合わせると、土星のオーロラが地球と木星のどちらのものとも形態学的に異なっていることが示される。土星のオーロラ放射はゆっくりと変動する。いくつかの特徴は部分的に共回転しているように見えるが、他の特徴は太陽風の方向に固定している。オーロラ・オーバルは急速に緯度を移動する。そしてオーロラはしばしば、磁極を中心としておらず閉じてもいない。土星のオーロラは太陽風動圧の大きな増加に応答して劇的に輝き、最も明るいオーロラ放射はさらに高緯度に移動して、明け方側の極地域が強い放射に満たされた。この輝きは地上のオーロラに似ているが、それ以外の2つの変化は似ていない。土星のオーロラ放射は地球と木星の中間的なものというよりも、これら両惑星のものとは根本的に異なる挙動をする。

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