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細胞:MitfはRb1と協同しp21Cip1の発現を活性化して細胞周期の進行を制御する

Nature 433, 7027 doi: 10.1038/nature03269

メラニン芽細胞と黒色腫細胞では、細胞の増殖を可能にする制御に関連がありそうだが、メラノサイト系列の細胞に特異的で、細胞周期の進行のカギを握る調節因子はこれまで同定されていない。小眼球症関連転写因子Mitfは、メラニン芽細胞およびメラノサイトの生存と分化に重要な役割を果たすが、その役割はほとんど解明されていない。今回我々は、Mitfが細胞周期をG1期で停止させる新規な抗増殖性転写因子として働きうることを明らかにする。この停止は、Mitfを介して起こるサイクリン依存性キナーゼ阻害因子遺伝子p21Cip1(CDKN1A)の活性化に依存している。また、Mitfと網膜芽細胞腫タンパク質Rb1が協同することで、Mitfによる転写活性化が強化されることもわかった。これらの結果から、p21Cip1の発現のMitfによる活性化と、その結果起こるRb1の低リン酸化が、細胞周期からの脱出と分化プログラムの活性化に結びつくと考えられる。黒色腫に関連した遺伝子INK4aやBRAFなどの変異は、それぞれMitfとRb1との相互作用とMitfの安定性に影響を与えることによって、Mitfを介した細胞周期の制御に異常を引き起こすのだろう。

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