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細胞:幼若な全身環境への曝露による老化した前駆細胞の若返り

Nature 433, 7027 doi: 10.1038/nature03260

組織の再生能力の低下は加齢の特徴であり、これはおそらく組織特異的な幹細胞の加齢による変化が原因と考えられる。ノッチシグナル伝達の消失に起因する骨格筋幹細胞(衛星細胞)の活性低下の結果、老化した筋肉では再生が障害される。cEBP-αとクロマチン再構築因子brahma(Brm)が複合体を形成することにより肝前駆細胞の増殖が低下すると、老化した肝臓の再生能が阻害される。これらの組織より得た老化前駆細胞に対する全身性因子の影響を調べる目的で、我々は幼若マウスと老齢マウスが循環系を共有する異時性並体結合を行い、幼若マウスの血清中に存在する因子に老齢マウスを曝露した。特に、異時性並体結合によりノッチシグナル伝達活性が回復し、老化した衛星細胞の増殖能および再生能も回復したことは注目に値する。老齢マウスの衛星細胞を幼若マウスの血清に曝露すると、ノッチリガンド(デルタ)の発現が増大し、ノッチの活性化が促進され、in vitroでの増殖が増大した。さらに、異時性並体結合では老化した肝細胞の増殖が促進され、cEBP-α複合体のレベルが幼弱マウスと同等にまで回復した。本研究の結果、加齢による前駆細胞の活性低下は、年齢により変化する全身性因子によって調節が可能であることが示唆される。

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