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進化:エチオピアのキビシュで出土した現生人類の層序学的位置づけと年代

Nature 433, 7027 doi: 10.1038/nature03258

1967年にエチオピア南部のキビシュ累層でヒト科の頭蓋化石が見つかり、解剖学的に初期の現生人類のものと同定されてホモ・サピエンスに分類された。だが、これらの化石の来歴や年代については見解の一致が得られていない。オモ1号はオモ2号よりも新しい年代の特徴を持つとする見方があるが、今回我々は、このオモ1号とオモ2号の人類化石がキビシュ累層の部層Iで同程度の層序水準から出土したことを実証する。人類化石が出土した水準の下の部層Iで採取した凝灰岩内の軽石砕屑片から得た長石結晶の40Ar/39Ar法測定年代からは、これらヒト科化石は最古で19万8,000±1万4,000年前(加重平均年代は19万6,000±2,000年前)のものとされる。もっとも現在に近い限界としては10万4,000±7,000年前という値が、部層IIIの凝灰岩の軽石砕屑片から採取した長石結晶で得られた。地質学的な証拠からすると、キビシュ累層の各部層は短時間で堆積したことになる。キビシュ累層の同位体測定年代は地中海腐泥の年代と一致しており、これはナイル川の流量増加を反映したもので、つまり必然的にオモ川の流量も増加したことになる。したがって40Ar/39Ar法測定年代と、腐泥試料を併用すると、これらのヒト科化石の年代は上述の古いほうの限界値に近いことが示される。我々が採用したいキビシュ累層の年代測定値は19万5,000±5,000年前であり、この値は十分な年代測定がなされた既知の解剖学的現生人類として最古のものである。

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