Letter 宇宙:土星に由来する塵の高速流 2005年1月20日 Nature 433, 7023 doi: 10.1038/nature03218 木星系から放出されているサブミクロンサイズの塵(ダスト)の高速粒子が、数機の探査機に搭載されたダスト計測器により同定されている。塵の衝突率の周期性に基づき、木星の衛星イオがこれらの塵の主要な発生源であることが見出された。塵の粒子は、木星の磁気圏のプラズマ環境中で正に帯電し、木星の共回転電場からエネルギーを得ている。磁気圏の外側では、粒子の力学は惑星間磁場との相互作用に支配されており、この磁場が最終的に塵の流れを生み出している。同様な過程の存在が土星に対しても考えられてきた。本論文では、土星からおよそ7,000万キロメートルの圏内で、土星探査機カッシーニが高速の塵粒子(≧100 km s-1)のバーストを発見したことを報告する。土星から遠く離れた位置で検出された粒子の大部分は、土星の最外縁の主リング周辺に由来しているように思われる。土星半径の150倍の距離より内側で検出された塵の衝突のバーストはすべて、衝突方向がバーストの合間に測定されたものとは顕著に異なるという特徴をもっており、圧縮された太陽風の流れをこの探査機が通過した時と明らかに同時に起こっている。 Full Text PDF 目次へ戻る