Letter 化石:エチオピアのゴナ地区で発見された前期鮮新世のヒト科化石 2005年1月20日 Nature 433, 7023 doi: 10.1038/nature03177 比較生体分子研究の結果、ヒトと、ヒトに最も近縁な生存種であるチンパンジーの最終共通祖先は、後期中新世〜前期鮮新世に生きていたと推定されている。後期中新世〜前期鮮新世のヒト科の進化を説明する化石証拠が発見されることはまれであり、出土地はエチオピア、ケニア、チャドの数か所に限られる。本論文では、前期鮮新世の新しいヒト科化石の発見と、エチオピアのアファール地方ゴナ・ウエスタン・マージン(GWM)のAs Dumaの化石を含む堆積層から推定される古環境について報告する。発見されたヒト科の歯の解剖学的特徴(咬合面のエナメル層の厚み、下顎の第1および第2大臼歯の歯冠の絶対的および相対的な大きさ、ならびに小臼歯冠および歯根の解剖学的特徴)は、ラミダス猿人Ardipithecus ramidusの属性を示している。放射性同位元素データと古地磁気学的データから、As Dumaから出土したヒト科化石が451〜432万年前のものであることが示唆される。多様なデータ源(堆積学、動物相組成、生態形態学的変数、ならびに古土壌および化石歯のエナメル質の安定炭素同位体による証拠)から、前期鮮新世のAs Dumaの堆積物が、ほどほどの雨量の森林および森林/草地の標本であることがわかる。 Full Text PDF 目次へ戻る