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化石:現生鳥類の白亜紀における放散を示す決定的な化石証拠

Nature 433, 7023 doi: 10.1038/nature03150

現生鳥類の系統が、白亜紀/第三紀(K/T)境界で起こった非鳥類型恐竜の絶滅の後に現れたのか、それとも他の恐竜とすでに共存していて、この大量絶滅事件をくぐり抜けたのか、という問題をめぐっては論争が長年続いている。生物地理学や分子配列のデータから導かれる推論では、主要な鳥類系統をたどると古く白亜紀に行き着くことになり、これらの系統の大半がK/T境界を生き延びたことを意味する。対照的に、化石記録はこの説と相容れず、鳥類放散の「ビッグバン」は白亜紀末より後のことだとする主張もなされている。ただし、別の化石データ(現生鳥類の系統といえる骨の破片)については決定的でないとみなされてきた。これらのデータは系統解析をまだ一度も受けていない。今回我々は、南極大陸のマーストリヒト階で見つかった希少な部分的骨格が、現生鳥類の放散のさなかにあったことが確実な、初めての白亜紀化石であることを突き止めた。独立した組織学データで裏づけられたいくつかの系統解析からみて、この新種Vegavis iaaiはガンカモ目に属し、ガンカモ科(ガンやカモの仲間)に最も近縁であることを意味している。K/T境界より前に鳥類の中で少なくとも5回の分岐があったことが、Vegavisの系統的位置づけから読み取れる。つまり、少なくともカモやニワトリ、走鳥類(ダチョウなど)の仲間が非鳥類型恐竜と共存していたことになる。

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