Letter 宇宙:超新星残骸カシオペアAには存在しなかった低温ダスト 2004年12月2日 Nature 432, 7017 doi: 10.1038/nature03110 非常に典型的なII型超新星残骸であるカシオペアA(Cas A)における大量(太陽質量の約3倍)の低温(18 K)ダストが、最近報告された。そして、最も遠いクェーサーで観測される大量(太陽質量のおよそ108倍)のダストがビッグバン後わずか7億年以内でどのように生成され得たのかは、II型超新星中でのダスト形成で説明できると結論された。しかし、Cas Aの前景にある星間物質の雲が、Cas Aの初期のサブミリメートル観測についての解釈を複雑にしている。本論文では、遠赤外線と分子線による観測結果を報告する。この観測結果は、検出されたサブミリメートルの放射のほとんどが、地球とCas Aとの間の視線方向に位置する分子雲の集合体にある星間ダストに由来し、したがってこの超新星残骸には関係しないことを実証するものである。II型超新星が大量のダストを生じるという主張は、これまでこの可能性に最良の証拠を与えるかに見えたCas Aの事例によっては支持されない。 Full Text PDF 目次へ戻る