Letter 生化学:マイクロRNAの生成にはマイクロプロセッサー複合体が関与する 2004年11月11日 Nature 432, 7014 doi: 10.1038/nature03120 マイクロRNA(miRNA)は、次々見つかっているタンパク質をコードしない小型の調節遺伝子の仲間で、相同な標的遺伝子転写産物の発現を調節する。miRNAはショウジョウバエの細胞死や細胞増殖の制御、哺乳類の造血系細胞の分化、線虫のニューロンのパターン形成、植物の葉や花の発生などにかかわっている。miRNAのプロセシングは、RNAを介した干渉装置によって行われる。Droshaは、miRNAのプロセシングにかかわることが最近明らかになったRNAアーゼIIIの1つである。今回我々は、ヒトDroshaが2種類の多タンパク質複合体の成分であることを明らかにする。大型の複合体には、RNAヘリカーゼ、二本鎖RNA結合タンパク質、新しいヘテロ核RNA、ユーイング肉腫ファミリーのタンパク質など、さまざまな種類のRNA関連タンパク質が含まれる。小型の複合体は、Droshaと二本鎖RNA結合タンパク質DGCR8で構成される。このDGCR8をコードする遺伝子が、ディジョージ症候群では欠失している。マイクロプロセッサー複合体と名づけられたこの小型複合体について、in vivoでのノックダウン実験やin vitroでの再構成実験を行った結果、miRNA一次転写産物からのmiRNAの生成には2種類の成分両方が必要で、しかもこの2種類で充分であることが明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る