Letter 物理:単一量子ドット−半導体微小共振器系における強い結合 2004年11月11日 Nature 432, 7014 doi: 10.1038/nature02969 共振器量子電気力学は光学や固体物理の中心的な研究分野であり、共振器中の原子のようなエミッタの性質を支配している。それは弱結合領域と強結合領域に分割される。弱結合では、離散共振器モードをエミッタと共鳴させる、あるいは共鳴からずらすことで、自然放出を真空レベルに比べて増強、あるいは低下させることができる。しかし、強結合条件が満たされると放出特性に顕著な変化が起こる。つまり、通常の不可逆的な自然放出から、エミッタと共振器モードとの間の可逆的なエネルギー交換への移行が起こる。このようなコヒーレント結合は、将来、量子情報処理やコヒーレント制御法へ応用する場合の基礎原理になるかもしれない。これまで個々の2準位系の強結合は大きい共振器中の原子でのみ観測されていた。本論文では、半導体微小共振器中の単一量子ドット中の固体相に形成された単一2準位系と光子間の強結合を観測した結果について報告する。この強結合は、光ルミネセンスのデータに、量子ドット励起子と共振器のモード分散の反交差として現れ、その真空ラビ分裂は約140μeVであった。 Full Text PDF 目次へ戻る