Letter 細胞:リン酸化に依存したM期サイクリンのCdc6への結合がDNA複製の制御にかかわっている 2004年10月28日 Nature 431, 7012 doi: 10.1038/nature03024 出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeではサイクリン依存性キナーゼ(CDK)が、細胞周期のS期、G2期、M期に複製開始前複合体(pre-RC)の形成を防ぐことによって、DNA複製起点の活性化を細胞周期あたり1回起こるように制限している。CDKは、pre-RCの各成分(ORC、Cdc6、Cdt1/Mcm2-7)をそれぞれ異なった仕組みで阻害する。今回我々は、M期CDKであるClb2/Cdc28がCdc6のアミノ末端ドメイン(NTD)に強く結合すること、これが結合したCdc6ではpre-RCが形成できないことを明らかにした。また、このClb2を介した阻害機構が、in vivoでの再複製阻止に働いている証拠を得た。Cdc6のNTDとCDKとの結合はサイクリンサブユニットClb2が仲介しており、組換えClb2タンパク質と合成NTDペプチドを用いて再現できた。Clb2との強い結合が生じるのは、NTDのCDKコンセンサス部位がリン酸化されているときに限られていた。サイクリンA、B、Eを含むヒトCDKも、リン酸化されたNTDペプチドに特異的に結合した。CDKを基質へと作用させるためは、リン酸化ペプチドモチーフへのサイクリンの直接的な結合という仕組みが広く利用されていると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る