Letter 宇宙:1572年に出現したチコ・ブラーエ超新星の連星前駆天体 2004年10月28日 Nature 431, 7012 doi: 10.1038/nature03006 Ia型超新星の輝度と、それらの種類としての均質性により、Ia型超新星は宇宙論における強力な手段となっているが、これらの超新星爆発の前駆天体系についてはほとんど知られていない。Ia型超新星は、白色矮星が伴星から物質の降着を受けて圧縮され、熱核爆発を経るときに発生すると考えられている。伴星は、これもまた白色矮星でない限り(その場合には、質量輸送過程それ自身によって破壊されるはずである)残存し、際立った特性を示すはずである。チコの超新星は、我々の銀河系で観測されたわずか2つのIa型超新星の1つであり、残存している伴星を観測により同定する機会を与える。本論文では、その残骸の中心領域、爆発位置の周辺の探査について報告する。この探査により、爆発する白色矮星に質量を供給する星としての赤色巨星は除外される。本論文では、表面温度と光度において太陽に似た(しかし表面重力は小さい)G0〜G2型の星を発見した。この星は、その距離にある星の平均速度の3倍以上で移動しており、これが超新星の残存する伴星であると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る