Letter 進化:外因による死亡率がグッピーの老衰の進化に及ぼす影響 2004年10月28日 Nature 431, 7012 doi: 10.1038/nature02936 老衰の進化に関する古典的な理論では、病気や捕食などの外部要因による死亡率が低い生物は、老衰の開始が遅くなるように進化すると予測されている。今回、死亡率リスクが異なる自然個体群に由来するグッピーの老衰パターンに注目し、この推定の普遍性について評価を行った。我々は以前、進化論から予測されるように、死亡率の高い個体群は早く成熟するよう進化し、繁殖に多く投資することを明らかにした。本論文では、これと同じ個体群で、死亡率や繁殖力に関しては老衰の早期開始が見られないが、神経筋機能の評価指標となる泳ぐ能力に関しては見られることを報告する。老衰のパターンがこのようにモザイク状であるという結果は、外因性死亡率の低下と老衰の遅延を一般的に結びつけることに疑問を投じ、また老衰の進化に関してもっと演繹的な理論の考察を求めるものである。 Full Text PDF 目次へ戻る