Letter 物理:Sr14Cu24O41のスピン・ラダーにおける正孔の結晶化 2004年10月28日 Nature 431, 7012 doi: 10.1038/nature02925 高温超伝導体の超伝導相と競合する電子相の性質を決定することは、凝縮系の物理学のもっとも困難な問題のひとつである。1つの候補は、電荷担体(正孔)が凝縮して反強磁性領域を隔離する電荷の川になる「ストライプ」相である。これに関連しているがあまりよく知られていない系は、磁気イオンの鎖が2つ結合して梯子の横木整列を形成する「スピン・ラダー」である。ドープされたラダーは低次元の高温超伝導体と考えることができ、超伝導の相と、電荷担体が多体の相互作用によって局在化した非伝導性の「正孔結晶」相のどちらもが現れるであろうと予測されてきた。この2つの相の競合は、高温超伝導体の超伝導相とストライプ相の間に働くとされる競合に類似している。我々は共鳴X線散乱の技法を用い、Sr14Cu24O41のドープされたスピン・ラダーの中に、正孔結晶が存在することを実証した。この相は構造格子を歪めることなく存在し、したがって多体電子効果から生じたことを示す。我々の測定は理論的予測を確認し、電荷の秩序ある状態の近接効果が銅酸化物の超伝導の一般的性質であるという物理像を支持する。 Full Text PDF 目次へ戻る