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細胞:Gfi-1は造血幹細胞の増殖を制限して機能的完全性を維持する

Nature 431, 7011 doi: 10.1038/nature02994

造血幹細胞(HSC)は一生を通じて血液の産生を支える。致死量の放射線照射を受けた宿主のリンパ造血系を1個のHSCにより再構築できることからわかるように、HSCは広範な増殖拡張性をもつ。安定した状態のHSCは、ほぼ休止状態にあり、一定の緩やかな速度で自己再生し、成体になってからの枯渇に備える。HSCの増殖プログラムをin vivoおよびex vivoで動かす核内調節因子は同定されているが、細胞周期の進行を抑えている転写因子は不明である。本論文では、リンパ球で協同して作用する癌遺伝子の産物である、ジンクフィンガー型リプレッサーであるGfi-1(growth factor independent 1)が、HSCの増殖を意外にも制限していることを報告する。Gfi-1を除去すると、5-ブロモデオキシウリジン取り込み試験と細胞周期解析による評価から、HSCの増殖速度が上昇することがわかった。またGfi-1-/-のHSCは、競合的再増殖法と連続移植評価で機能が損なわれていることが判明し、Gfi-1-/-胚性幹細胞から作製したキメラマウスの骨髄中では速やかに駆逐された。したがってGfi-1はHSCの増殖制限と、HSCの機能的完全性の維持に不可欠である。

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