Letter 地球:磁鉄鉱の結晶化により促進された収束境界マグマ中の金を含む流体の放出 2004年10月21日 Nature 431, 7011 doi: 10.1038/nature02972 収束境界のマグマと銅−金鉱化作用との間には関連性があることが以前から認識されている。生成の際の関連性については議論があるが、沈み込んだスラブから放出された酸素フガシティ(fO2)の高い液相と流体によるのか、あるいはマグマが進化する際の塩分の離溶によるのかは特に問題となっている。本論文では、パプアニューギニアの東マヌス海盆で得られた海底下の沈み込みに関連した火山性ガラスについて、SiO2濃度の上昇に伴ってチタンと鉄の濃度が増加から減少へと転じたのに関連して、金と銅の存在量が突然減少したことを報告する。金と銅の突然の減少は、fO2緩衝作用の結果として同時に起きた硫黄の還元によるもので、結晶化した液相から同時に生成した火山性の水性流体に捕捉される銅と金の水硫化物錯体の生成が促進されたためと考えられる。この過程は特に、かなりの量の硫酸塩を含む酸化した島弧のマグマ中では効率がよい。それに引き続いて起きた、離溶した水性流体の移動と冷却が、マヌス海盆および収束境界で一般的に、銅と金の鉱石化と島弧の火成活動の間を結び付けたと推測される。 Full Text PDF 目次へ戻る