Letter 細胞:DNAの末端切除、相同組換え、DNA損傷チェックポイントの活性化にはCDK1が必要である 2004年10月21日 Nature 431, 7011 doi: 10.1038/nature02964 出芽酵母では、HOエンドヌクレアーゼによって生じる1箇所の二本鎖切断(DSB)が引き金となって、相同組換えによる修復とMec1に依存したDNA損傷チェックポイントの活性化が起こる。本論文では、出芽酵母におけるDSBによるDNA損傷チェックポイントの活性化に、サイクリン依存性キナーゼCDK1(Cdc28)が必要であることを報告する。またCDK1は、細胞周期のどの段階であっても、DSBが誘導する相同組換えにも必要である。類似体感受性のCDK1タンパク質を使って相同的組換えを阻害すると、代償的に非相同末端連結が増加する。CDK1はDSB末端の5′から3′方向への効率的な除去に必要で、また、一本鎖DNA結合複合体RPAとRad51組換えタンパク質の動員にも必要である。これに対してMRX複合体の一部であるMre11タンパク質は、切除されていないDSB末端に蓄積する。ヌクレオチド除去修復で処理される損傷によってDNA損傷チェックポイントが活性化されたときには、CDK1は必要とされない。DSBが誘導するチェックポイントの維持には、末端を確実に切除し続けるための継続的なCDK1活性が必要である。またCDK1は、相同的組換えの後半の段階、すなわちDNA鎖の侵入後で、新たなDNA合成の開始前の時期にも重要な働きをする。 Full Text PDF 目次へ戻る