Letter 生物工学:生体動物の細胞表面の化学的リモデリング 2004年8月19日 Nature 430, 7002 doi: 10.1038/nature02791 細胞表面には、細胞外との連絡のための生物学的機能が付与されている。細胞グリカンへの非天然糖類の生合成による導入、すなわちオリゴ糖代謝工学と呼ばれるプロセスによって非生物的機能を含むように細胞表面の機能範囲を拡張できる。この手法は、グリカン依存性の細胞−細胞およびウイルス−細胞相互作用の基礎研究で利用されており、生細胞の化学的リモデリングの手段ともなっている。対応する非天然糖類前駆体の代謝によって特定の化学官能基を細胞表面グリカンに送達することができる。さらにこれらの官能基は相補的機能を有する外来性の物質と共有結合反応を起こすことが可能である。このプロセスに必要な優れた化学的選択性は、細胞の生理機能を損なうことなく培養細胞上で行われているアジドとホスフィンのStaudinger連結反応によって提供される。今回、生体動物の体内でStaudinger連結反応を起こすことができ、これにより本来の環境内での細胞の化学修飾が可能になることを示す。in vivoで細胞の表面グリカンにタグ付けができるので、ターゲッティング療法および疾患進行時におけるグリコシル化の変化の非侵襲的イメージングが可能になるかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る