Letter 細胞:中央紡錘体構築の細胞周期による制御 2004年8月19日 Nature 430, 7002 doi: 10.1038/nature02767 双極性の紡錘体は、分裂後期における姉妹染色分体の分離に関与する。微小管モータータンパク質は紡錘体に双極性を生じさせ、紡錘体の機械的な働きを可能にしている。紡錘体構造の大きな変化は、後期の開始に際して中央紡錘体の構築が始まる時に生じる。この構造は細胞分裂の開始を制御し、その終結に必須である。中央紡錘体構築には線虫Caenorhabditis elegansのZEN-4(哺乳類MKLP1のオーソログ)キネシン様タンパク質およびRhoファミリーのGAPであるCYK-4(MgcRacGAP)からなるセントラルスピンドリン(central spindlin)複合体を必要とする。本論文では、中央紡錘体構築の時期を調節する制御機構について述べる。分裂期キナーゼCdk1/サイクリンBは、MKLP1サブファミリーの特徴である塩基性のアミノ末端伸長部分内の保存された部位にあるZEN-4のモータードメインをリン酸化する。ZEN-4は、Cdk1によってリン酸化されると微小管に対する親和性が減少し、モーター活性は低下する。Cdk1によるZEN-4/MKLP1のリン酸化を阻害すると、中期での紡錘体の局在化が促進され、染色体の分離が障害を受ける。したがって、MKLP1キネシンのモータードメインのリン酸化による調節は、中央紡錘体の構築が細胞周期の適切な時期に起こり、ゲノム安定性が確実に維持されるようにするものである。 Full Text PDF 目次へ戻る