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神経:海馬場所細胞の集団的整合性についてのCA1領域とCA3領域の比較

Nature 430, 6998 doi: 10.1038/nature02739

空間探索や文脈依存的な学習、エピソード記憶に不可欠な脳構造である海馬は、解剖学的に異なる小領域から成り立っている。これらの領域は、入力繊維が解剖学的に異なるだけでなく、内部回路の点でも異なる。CA3領域の大きな特徴は、反回性の軸索側枝回路があることで、CA3錐体細胞はこれによって相互に興奮性シナプス連絡をしている。それに対して、CA1領域の錐体細胞間には広範囲にわたる相互連絡はない。この違いから、これら2つの領域は異なる情報処理能力をもつとする多くの理論的モデルが提唱されている。しかし、行動中の動物での、CA1ニューロンとCA3ニューロンの間で発火の性質の確固とした違いに関する報告はほとんどない。この点で最も詳細に調べられているのは、いわゆる「場所細胞」の空間選択的な発火の性質である。本論文では、行動の経路中や壁に沿って置かれた見慣れた目印が相互に位置を変えるような動的に変化する環境内では、環境についての細胞集団表現がCA1よりもCA3の方で、元の環境と変えられた環境との間で整合的であることを報告する。これらの結果は、CA3とCA1の場所細胞が、空間のニューロン集団表現のレベルで機能的に異なることを実証している。

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