Letter 地球:MgSiO3のポスト−ペロブスカイト相が地球のD"層に存在する理論的および実験的証拠 2004年7月22日 Nature 430, 6998 doi: 10.1038/nature02701 地球の下部マントルは、(Mg,Fe)O相とCaSiO3相とともに、(Mg,Fe)SiO3ペロブスカイト相で構成されていると考えられている。しかし、マントル最深部約150km(D"層)でみられる多くの異常な性質をこの鉱物組成で説明することはできなかった。本論文では、ab initioシミュレーションと高圧実験を用いて、D"層に相当する温度圧力条件ではMgSiO3がペロブスカイト相から層状を成したCaIrO3型のポスト−ペロブスカイト相へ相転移することを示す。このポスト−ペロブスカイト相の弾性的性質と、それが安定に存在できる温度圧力条件は、地震学的異方性、最上部で大きく湾曲した横波の不連続面の存在およびおそらく横波速度とバルク速度が逆相関していると思われることなどの、D"層において観測されているいくつかの不可解な性質を説明することができる。 Full Text PDF 目次へ戻る