Letter 植物科学:ホメオティックタンパク質AGAMOUSはSPOROCYTELESSを調節することにより小胞子形成を制御する 2004年7月15日 Nature 430, 6997 doi: 10.1038/nature02733 シロイヌナズナのホメオティック遺伝子AGAMOUS(AG)は、花器官発生の初期段階における生殖器官(雄ずいおよび心皮)の指定に必要である。AGは、雄ずいおよび心皮の原基で発現されるMADSボックスファミリーの転写因子をコードしている。発生の後期段階でAGは、生殖器官の異なる領域で発現される。これはAGが、雄ずいおよび心皮の発生の初期だけでなく、これらの組織の成熟の間にも機能する可能性があることを示唆している。しかし、AGが器官形成中に制御すると考えられる発生過程と、AGによって調節される遺伝子群については、ほとんどわかっていない。本論文では、花粉形成の前段階である小胞子形成が、胞子形成の調節因子であるSPOROCYTELESS遺伝子(SPL、 NOZZLE 、 NZZ ともいう)の活性化を介してAGにより誘導されることを報告する。またSPLが、AG機能を欠く場合にも小胞子形成を誘導できることも確かめられ、これはAGがその機能の一部を担う別の調節因子を活性化することで、器官形成の間に特定の過程を制御していることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る