Letter

進化:スズメ目鳥類におけるクラドゲネシスと形態の多様化

Nature 430, 6997 doi: 10.1038/nature02700

進化する系統内の形態の多様性は時間経過とともに増大する傾向があるが、大部分の生物分類群について、漸進的進化の変化(アナゲネシス)と種分化を伴う急速な移行(クラドゲネシスもしくは「断続平衡」)とがそれぞれ相対的にどれくらいの役割を果たすのかは解明されていない。しかし、この2つの進化様式は、アナゲネシスの下では時間に比例して、またクラドゲネシスの下では種数の対数に比例して形態上のばらつきが増すことで区別できる。種数と時間はそもそも相関しているが、重回帰分析から、両者の関与度の割合を知るための統計的な枠組みが得られる。この研究で、私は重回帰分析を行い、スズメ目鳥類のクレード内で時間と種数が形態多様性に及ぼす影響を評価した。その結果ははっきりしたもので、種数は時間とは無関係に形態の変化に強い影響を及ぼすが、時間は固有の影響を及ぼさないことがわかった。つまり、鳥類における形態の進化は、クラドゲネシスと関係づけられるようである。系統の分岐が形態の多様化を促進させる仕組みは、生態学や進化生物学で今後解明されるべき重大課題である。

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