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細胞:ショウジョウバエ濾胞細胞ではクロマチンが起点活性を制御する

Nature 430, 6997 doi: 10.1038/nature02694

多細胞動物(後生動物)のDNA複製は、複製前複合体(pre-RC)の結合部位である特定の複製起点から始まると広く考えられている。それにも関わらず、複製起点の共通配列は、後生動物ではまだ同定されていない。複製起点の本体は、発生中に変化しうることから、エピジェネティックな影響を受けていることが示唆される。発生にともなう特異性の顕著な例はショウジョウバエで知られており、卵巣の体性濾胞細胞が、ゲノム複製から卵殻(卵膜)タンパク質遺伝子の増幅を制御する複製起点で限定的な再複製へと移行する。今回我々は、この複製起点特異性の発生にともなう移行には、クロマチンのアセチル化が重要であることを明らかにした。活性化した複製起点ではヒストンが過剰にアセチル化され、同時に複製起点認識複合体(ORC)が結合する。ヒストン脱アセチル酵素(HDAC)Rpd3の変異により、ゲノム全体の過剰アセチル化、ゲノム複製、および増幅期の細胞での転写の影響に依存しない複製起点結合タンパク質ORC2の再分布が誘発される。Rpd3またはポリコームタンパク質を複製起点につなぎ止めると複製起点活性は低下するが、Chameauアセチルトランスフェラーゼをつなぐと増大する。以上の結果より、ヌクレオソームのアセチル化などのエピジェネティックな変化が、後生動物の複製起点活性の重要なモジュレーターとなることが示唆される。

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