Letter 発生:組織の前後極性は収束的伸長と体軸パターン形成を関連づける 2004年7月15日 Nature 430, 6997 doi: 10.1038/nature02620 形態の再構成、あるいは形態形成は生体組織の基本的な性質の一つであり、胚発生過程のかなりの部分や多くの病理に関連している。脊椎動物の軸性中胚葉の収束的伸長(CE)は、細胞の再配列によって起こる形態形成過程のモデル系として盛んに研究されている。収束的伸長では、極性をもつ細胞の前後軸に対して垂直な挿入が起こり、これが組織の幅を狭め伸長させる。ゼブラフィッシュやアフリカツメガエル(Xenopus)では、CEを引き起こす細胞の挙動を調節する複数の遺伝子が同定されている。これらの多くは、ショウジョウバエ(Drosophila)で上皮の平面内細胞極性を調節している遺伝子の相同遺伝子である。しかしながら、正常な幼生形態を作るためには、軸性中胚葉の伸長もまた、組織の前後軸パターン指定と協調して行わなければならない。これまでのところ胚の体軸に関してCEの方向性を決める長距離にわたる調節については不明である。本研究では、アフリカツメガエルの脊索中胚葉が、CEに必要とされる内在的な前後軸をもち、Wnt/平面内細胞極性シグナル伝達と並行して機能し、組織伸長の方向を決定することを報告する。前後軸を確立する機構にはアクチビン様シグナルの濃度勾配が関わっており、中胚葉前後軸形成とCEを直接結びつけている。 Full Text PDF 目次へ戻る