Letter 発生:マウスの卵の第1卵割面はあらかじめ決定されてはおらず、2個並んだ前核のトポロジーによって決まる 2004年7月15日 Nature 430, 6997 doi: 10.1038/nature02595 実験的に操作した胚での研究の結果、マウスの胚の極性が決定されるのは胚盤胞段階に達してからだと、長い間考えられてきた。しかし最近のいくつかの研究では、胚盤胞のembryonic-abembryonic軸が接合子の第1卵割面に対して(したがって動植物極軸に対して)垂直に生じることが報告され、マウス胚の軸は卵ですでに定まっているとの説が出されている。今回我々は、卵では軸の指定がまったくなされていないことを明らかにした。タイムラプス観察を行うことによって、第二極体は動物極の静止した目印ではなく、代わりに半数の胚で第二極体が第1卵割面にむけて移動することがわかった。第1卵割面は、卵の中央へと移動して並んだ2個の前核によって決まる平面と一致する。前核を移す実験によって、第1卵割面は間期の初期に決まるのではなく、2個の前核によって新たに形成されるトポロジーによって決まることが確認された。卵が2つに分裂する前に親染色体を混合する役割をする微小管ネットワークが、この過程に関わっているのかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る