Letter

宇宙:プロキオンの宇宙からの測光観測では星のpモード振動は見られない

Nature 430, 6995 doi: 10.1038/nature02671

太陽表面での、圧力により駆動される(pモード)振動は、太陽内部を通過する音波に起因し、ちょうど地震学が地球内部に関する詳細を明らかにすることができるように、太陽構造の強力な探査手段である。星の構造や進化の詳細なモデルを検証するためには、太陽に似た星をpモード星震学を用いて調べることが望まれるが、その観測は極めて困難である。明るい星プロキオンは、モデルと地上の分光観測で検出されたpモードのこれまでの報告を基に、星震学にとって最良の候補天体の一つであると考えられてきた。本論文では、人工衛星からプロキオンを32日間ほぼ連続して測光観測してpモードを探査した結果を示す。もし、プロキオンにpモードが存在するとすれば、pモードは2〜3日未満の寿命、かつ/または15 ppm未満の最大振幅をもつはずであるが、このことは太陽の振動からの予想やこれまでの理論的予測と相容れない。将来予定されている星震学の宇宙計画における対象天体の選択は、星の振動に関する理論とともに再考される必要があるかもしれない。

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