Letter 量子情報科学:原子キュービットの決定論的な量子テレポーテーション 2004年6月17日 Nature 429, 6993 doi: 10.1038/nature02608 量子テレポーテーションは、信号媒体の物理的な移動を伴うことなく、量子情報をある場所から別の場所へと効率良く伝送する手段になる。これは、予め配送しておいた、からみ合った量子ビット(キュービット)の非局所的な相関を利用して実現する。テレポーテーションは量子通信や量子計算で不可欠な役割を果たす。これまでの実証実験では、離散変数や連続変数を使う光学系や、液体状態の核磁気共鳴が使われていた。本論文では、各キュービットのアドレスを指定ができるセグメント化したイオントラップ中の9Be+イオンを使い、質量を持つ粒子キュービットの決定論的テレポーテーションについて報告する。我々は、からみ合いを使わないどんなプロトコルの忠実度よりも高い78%の平均忠実度を得た。この結果は、イオントラップ系のスケーラブルな量子情報処理に必要な手法のほとんどを使っている点でも重要な意義を持つ。 Full Text PDF 目次へ戻る