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海洋:太平洋北東海域で湧昇がもたらす沿岸海域の低酸素状態は生態系および海洋学的な変化を示している

Nature 429, 6993 doi: 10.1038/nature02605

溶存酸素の欠乏(低酸素状態)の季節ごとの発生は、世界各地の沿岸域生態系の生態の動態や漁業の持続可能性の系レベルでの急速な乱れを示している。人間活動による栄養負荷の増大は、河口域や半閉海で低酸素状態の発生頻度や激しさを増大させてきた。しかし一方、開沿岸域の湧昇系における低酸素状態の発生は、酸素欠乏性かつ富栄養性である深層水が大陸棚へ運ばれるのを抑制するような海洋条件を反映したものである。湧昇系は世界の漁業の大部分を支えており、したがって海洋気候の変動と、湧昇により起こる低酸素状態や生態の乱れとの関連性を理解することは重要である。今回我々は、カリフォルニア海流系の内部において、内側陸棚(水深70 m以内)での前例のない重度低酸素状態の発生と、その結果生じた魚類および無脊椎動物の大量死について報告する。2002年の大陸棚横断調査から、亜北極水がカリフォルニア海流系へ異常に多く流入し、それに応答して溶存酸素量が異常に低下したことが明らかになった。我々の得た知見は、海洋条件の変動に対して内側陸棚生態系が敏感に反応すること、そして気候変動が海洋生物群集に影響を及ぼす可能性を秘めていることをよく示すものである。

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