Article 生化学:真核生物のスライディングDNA クランプ-クランプローダー複合体の構造解析 2004年6月17日 Nature 429, 6993 doi: 10.1038/nature02585 スライディングクランプはリング型のタンパク質で、DNAを取り囲んでDNAポリメラーゼが高い処理能力で働けるようにしている。本論文で我々は、5つのタンパク質からなる酵母Saccharomyces cerevisiae由来のクランプローダー複合体(複製因子-C、RFC)が、スライディングクランプ(増殖細胞核抗原、PCNA)に結合した結晶構造を報告する。RFCによってATPアナログATP-γSが相互作用面にしっかりと配位した結果、クランプローダーのATPアーゼドメインはPCNAリングの上にらせん状に配置される。PCNAの中央孔の中にプライマーの結合したDNAのモデルを置くことで、RFCらせんとDNA二本鎖の溝の対応が明らかになった。このモデルではクランプローダー複合体はスクリューキャップ様の配置でプライマーの結合したDNAをとらえている。このことから、RFC:PCNA複合体によってプライマー-鋳型接合部がかみあうことによりATP加水分解とDNA上のスライディングクランプの解離が起こる過程を簡潔に説明することができる。 Full Text PDF 目次へ戻る