Letter 進化:西インド諸島の食虫類は中生代に起源 2004年6月24日 Nature 429, 6992 doi: 10.1038/nature02597 絶滅が強く危惧されるソレノドン類はキューバ(Solenodon cubanus)とヒスパニオラ(S. paradoxus)に固有の西インド諸島産食虫類で、現生種はこの2種のみである。S. paradoxusの複合した遺伝子塩基配列(13.9キロ塩基分)から、ソレノドン類は7,600万年前の白亜紀に別の真正無盲腸類(eulipotyphlan)である食虫類から分岐したことが確かめられた。この結果は地理的分断と合致するが、分散としても矛盾しない。S. cubanusから得た1.6キロ塩基のミトコンドリアDNA配列を解析したところ、同属のS. paradoxusとの分岐ははるか昔の2,500万年前と示された。この結果は、キューバとヒスパニオラが地殻変動による力で分離した際に地理的分断が起こったとする見方と一致する。現生ソレノドン類2種の絶滅を防ぐ努力により、哺乳類の多くの「目」と同時代、あるいはもっと古い時代に現れた1つの系統がそっくり保全されることになるだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る