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生態:食物網の相互作用が非ランダム性絶滅の後の群集の抵抗性を左右する

Nature 429, 6988 doi: 10.1038/nature02515

生物多様性の減少が生態系にどう影響するかについて懸念が高まっており、これが研究に拍車をかけている。ほとんどの研究は生物種がランダムに絶滅に向かうことを想定しているが、生物種は時間経過につれて増強するストレス(気候変動など)に対する感受性の順に絶滅に向かうことが多い。本論文では、ランダムな絶滅と規則的な絶滅のもたらす結果が相異なることを示す。どちらの絶滅も、代償作用(compensation)を生じる食物網相互作用に依存している。代償作用とは、環境ストレスによって一部の種の競争相手や捕食者の密度が減少することに対し、その種の個体数が増えることである。代償作用のために、種の密度変化の連動にブレーキがかかり、ストレスに対する生物群集全体の抵抗性が高まる。絶滅が進むにつれて代償作用の力は減損し、群集はしだいに抵抗性がなくなっていく。しかし規則的な絶滅の場合、この減損は相殺され、生物群集は抵抗性を保持する。これは、生き残っている生物種の、ストレスに対する平均的な抵抗性が高くなったためである。絶滅が順序立って起こっても、次々と絶滅が起こると食物網には変化が生じ、そのため将来どの種が代償作用を果たすのかを予測することは難しい。この予測不能性から、生物多様性の保全には「生態系全体」を対象とした策が求められることが明らかとなる。なぜなら、重要でないように見える種が、他の種が絶滅した場合に重要な存在になりかねないからである。

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