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生化学:GTPアーゼ活性化タンパク質Rap1GAPは触媒作用をもつアスパラギンを利用する

Nature 429, 6988 doi: 10.1038/nature02505

Rap1はRasに類似したグアニンヌクレオチド結合タンパク質(GNBP)で、さまざまなシグナル伝達過程にかかわっている。Rap1はインテグリンを介した細胞接着を調節し、また細胞外シグナル調節キナーゼを活性化する可能性もある。Rasに類似した他のGNBP類と同様に、Rap1もグアニンヌクレオチド交換因子(GEF)とGTPアーゼ活性化タンパク質(GAP)によって調節されている。これらのGAPは、Ras様GNBP固有の遅いGTPアーゼ反応を何桁も亢進させて、シグナル伝達を厳密に調節できるようにする。活性化機構にはGNBPの触媒グルタミンの安定化がかかわり、ほとんどの場合、GAPの触媒アルギニンが活性部位に挿入される。Rap1はRasに非常に近いホモログだが、触媒グルタミンをもたない。これ以外のRas類似タンパク質およびGαタンパク質では、GTP加水分解触媒のためには触媒グルタミンが不可欠である。さらにRapGAPは、他のGAP類とは類似性がなく、どうやら触媒アルギニン残基を使っていないらしい。今回我々は、Rap1特異的Rap1GAPの触媒ドメインの結晶構造を2.9Åの分解能で示す。変異の分析や蛍光滴定、ストップトフロー速度論的解析によって、Rap1GAPが触媒アスパラギンを使ってGTP加水分解を誘発することを明らかにする。また結節性硬化症との関連についても述べる。

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