Letter 宇宙:NGC 1068の活動核における中心部のダストのトーラス 2004年5月6日 Nature 429, 6987 doi: 10.1038/nature02531 活動銀河核(AGN)は、広がった輝線、X線、相対論的ジェット、電波ローブなど、超大質量ブラックホールへ落下する物質を起源とする多くの高エネルギー現象を示す。観測で得られるAGNの外観を説明する場合、配向効果が重要な役割を果たすことは、広く受け入れられている。ある方向から見ると、中心核周囲のダスト雲が、中心のエネルギー源を見ようとする我々の視野を遮るはずである。間接的な証拠は、ダスト雲がパーセクの大きさでトーラス状の分布を形成することを示している。しかしこの説明は、最大の望遠鏡をもってしてもダスト構造を解像できていないために、証明されていない。本論文では、銀河NGC 1068におけるこれらの構造を空間的に解像する、干渉計による中赤外域の観測結果を報告する。この観測結果は、厚さ2.1パーセク、直径3.4パーセクの構造をもつ温かい(320K)ダストが、より小さな高温の構造を取り巻いていることを明らかにする。そのようなダスト雲の構造は、AGNの活動期よりもかなり短い時間で崩壊するはずなので、この観測結果からすると、AGNと共存する源からダスト雲の系へ、運動エネルギーが継続的に注入されることが必要となる。 Full Text PDF 目次へ戻る