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気候:人工衛星から推定される対流圏の温度傾向に対する成層圏の冷却の寄与

Nature 429, 6987 doi: 10.1038/nature02524

1979年から2001年までに、人工衛星に搭載されたマイクロ波探査計の中部対流圏のチャネル(MSUチャネル2)によって全球的に観測された気温は、下部対流圏の推定気温と同様に、0.1 K/10年以下というほんの小さな昇温傾向を見せるにすぎない。しかし、in situ観測に基づく地表気温は約0.17 K/10年というこれより大きい昇温傾向を示し、また、人為起源と自然起源の両方の要因を組み合わせて織り込んだ全球気候モデルでは、地表気温上昇よりもやや大きい対流圏の気温の上昇が予測される。今回我々は、MSUチャネル2の昇温傾向が小さい理由は、測定装置が成層圏の気温を一部記録し、成層圏の気温の大きな冷却化傾向が対流圏の昇温の寄与を相殺しているからであることを示す。成層圏の気温のみを記録するMSUチャネル4を使って、MSUチャネル2の気温への成層圏の寄与を数量化した。人工衛星データに基づいて再構築された対流圏の気温の傾向は、観測された地表気温の傾向と物理的に整合する。熱帯地方では、湿潤断熱減率から期待されるように、対流圏の昇温は地表気温の昇温の約1.6倍である。

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