Letter 宇宙:始原的な隕石からのケイ酸塩スターダスト 2004年4月29日 Nature 428, 6986 doi: 10.1038/nature02510 始原的なコンドライト隕石は、太陽系の形成以前に存在していた物質(プレソーラー粒子)を、数ppmのレベルで含んでいる。天文学的な観測と太陽の化学組成は共に、太陽系の惑星が形成される原始惑星系の円盤において、ケイ酸塩が主要な固体として存在していたに違いないことを示唆する。しかし、プレソーラーケイ酸塩はコンドライト中に確認されていなかった。本論文では、2つの始原的な炭素質コンドライトのマトリクスに含まれる、大きさにして0.1〜1μmのプレソーラーケイ酸塩の発見について報告する。これらの粒子は、17O(δ17OSMOW>【特殊文字:数学記号】100〜400‰)を極めて豊富に含んでいるが、そのケイ素は分析の不確かさの範囲内で太陽の同位体組成をもち、これらの粒子が、酸素に富んだ赤色巨星あるいは漸近巨星分枝星に起源をもつことを示唆している。これらのプレソーラーケイ酸塩の推定存在度(3〜30ppm)は、隕石中のその他のプレソーラー粒子に対して報告された値よりも大きく、初期の太陽系でこれらのケイ酸塩が普遍的に存在していたということと矛盾しないが、無水惑星間塵における存在度よりも、およそ2桁小さい。この結果は、原始太陽系星雲に起きていた高温過程により、ケイ酸塩が破壊されてしまったと考えることで最もよく説明できる。 Full Text PDF 目次へ戻る