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聴覚:cadherin 23の変異はゼブラフィッシュ感覚有毛細胞ティップリンクに影響を与える

Nature 428, 6986 doi: 10.1038/nature02484

有毛細胞には不動毛という先端突起の束が整然と配置され、音や運動によって屈曲する。不動毛の位置がずれると、その先端部にある連結繊維が引っ張られ、これが機械刺激感受性チャネルを開閉すると考えられている。有毛細胞における機械刺激変換にかかわる分子装置を見つけだすために、平衡感覚と聴覚に異常があるゼブラフィッシュ変異体を同定した。sputnik変異体では不動毛の束がさまざまな角度で傾き、個体によって機械刺激変換が低下したり消失したりする。今回、sputnik変異体の示す異常の原因がcadherin 23(cdh23)の変異にあることを明らかにした。cdh23の変異は、マウスとヒトでも聴覚消失と前庭機能異常を引き起こし、またこのタンパク質は不動毛の束に存在する。ゼブラフィッシュのCdh23タンパク質は不動毛の束の先端付近に集まっており、sputniktc317eホモ接合の稚魚ではティップリンク(tip link)が消失していた。さらに、機械刺激変換には影響するが不動毛の構造には影響しない弱いcdh23対立遺伝子をもつ稚魚でも、ティップリンクは消失する。これらの結果からCdh23は、ティップリンクの重要な成分で有毛細胞の機械刺激変換に必要であると考えられる。

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