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聴覚:カドヘリン23は有毛細胞の不動毛ティップリンクの成分である

Nature 428, 6986 doi: 10.1038/nature02483

機械的な刺激を電気化学的シグナルに変換する機械電気変換は、触角、聴覚、平衡感覚など、さまざまな感覚の基盤となっている。脊椎動物の内耳にある有毛細胞は、音波や頭の動きによって生じる機械刺激を変換して聴覚や平衡感覚を生じさせる、機械刺激の特異的センサーである。しかし、有毛細胞の機械刺激変換チャネルとその働きを制御する分子は、まだ解明されていない。機械電気変換にかかわっている可能性のある分子の1つがカドヘリン23(CDH23)で、その遺伝子の変異は聾や加齢に伴う聴覚障害の原因となる。さらにCDH23は、不動毛先端をつなぐティップリンク(tip link, 細胞外の微細繊維で、機械電気変換チャネルの開閉にかかわるとされる)を構成するのに十分な大きさをもつ。今回、CDH23に対する抗体でティップリンクが標識されること、CDH23の生化学的性質がティップリンクと同じであることを明らかにする。またCDH23が、機械刺激変換装置の唯一の既知成分であるミオシン-1cと複合体を形成することからも、CDH23とミオシン-1cが協同して、機械刺激で開閉する有毛細胞のイオンチャネルの活性を調節していることが示唆される。

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