Letter 海洋:海洋溶存有機炭素の貯蔵庫としての多糖の凝集 2004年4月29日 Nature 428, 6986 doi: 10.1038/nature02453 生体粒子の生成と沈降は、海洋における鉛直方向の物質の流れに関与し、元素の循環を引き起こす。海洋科学では、植物プランクトンの成長による粒子生成に重点が置かれており、有機高分子の集合による粒子の生成はほとんど注目されることがなかった。本論文では、実験とモデル化を統合した研究で、多糖粒子の生成が、植物プランクトンの大発生時に溶存有機炭素を粒子状有機炭素に変換する重要な経路であり、凝集の速度論の側面から説明できることを報告する。この結果は、海洋中における凝集過程が、分子スケールから、沈降速度の速い粒子の大きさまで次々と段階的に進むことを示唆しており、炭素、鉄、トリウムなどの生物地球化学的な重要元素の循環と輸送に関する新たな知見となる。 Full Text PDF 目次へ戻る