Letter 宇宙:木星の全球的な気候変化の予測 2004年4月22日 Nature 428, 6985 doi: 10.1038/nature02470 1979年のボイジャー探査機の画像で観測されたように、木星の大気は12の帯状のジェット気流と約80個の渦を特徴とし、その渦で最大のものは大赤斑と1930年代に形成されていた3つの永続白斑である。大赤斑は1665年以来継続的に観測され、大赤斑と永続白斑との力学的な類似点を仮定すると、1997〜2000年に起こった2つの永続白斑の消失は予想外であった。しかし、それらの寿命と突然の終焉は、ロスビー波のトラフでの高気圧性の渦のトラップがその渦を融合させることで説明されてきた。本論文では、永続白斑の消失が孤立した現象ではなく、今後10年間以内に木星の渦のほとんどを消失させる原因となる循環性の気候サイクルの一部であったことを提案する。今回の数値シミュレーションでは、渦の消失は約10 Kの全球的な温度変化を引き起こし、この変化は大気を不安定化させ、その結果として新たな渦の形成を引き起こす。渦の形成後、大きな渦はほぼ60年間にわたって乱流により減衰した後に消失し、気候サイクルが再び始まる。この期間は永続白斑の観測結果と矛盾しない。 Full Text PDF 目次へ戻る