Letter 神経:時間的文脈に依存した輝度の知覚 2004年4月22日 Nature 428, 6985 doi: 10.1038/nature02467 輝度の知覚(物体の明るさの知覚)は、視覚処理過程のいくつかの段階における相互作用で生じるが、複雑でよく分かっていない。ある物体の輝度が、その空間内での前後関係、すなわち知覚的な構成、光景の解釈、立体性の把握、陰影、その他高次な知覚表象などに依存することはよく知られている。この論文では、空間的に隣接した物体間の時間的な関係によって対象の輝度が異なって感じられるという、新種の錯視を示す。一定の輝度をもった区画の近傍に短いフラッシュ光を示して明るさを比べたとき、提示開始の時間ずれが大きいほどフラッシュを明るく感じる。この輝度増強の錯視は、同時に照射した光の間のコントラスト、網膜の生理作用、遮蔽、見かけ上の動き、注視の効果などによっては説明がつかない。この時間的前後関係の効果は、視覚皮質内に、一方は順応し他方は順応しない二つの平行な情報の流れがあって、それが輝度を符号化していることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る