Letter 生態:樹木の高さの限界 2004年4月22日 Nature 428, 6985 doi: 10.1038/nature02417 樹木は、資源が豊富でストレスが軽微で、光をめぐる競争が垂直方向の成長に有利な場所で高く成長する。しかし、樹木の生長可能な高さと、最大限の高さを決定する生物物理学的因子についてはほとんどわかっていない。一部のモデルでは、機械的損傷を受けない場合に最長120 mに成長することが推定されているが、これより高い樹木の存在について記した歴史的記録が存在する。高さの限界に関する現在の仮説では、高い樹木こそ水輸送の制約が大きいこと、またこの結果として葉における光合成が低下することが重要視されている。今回、北カリフォルニアの高湿度温帯林における、地球上で最も高いとされている木(112.7 m)を含むセコイアメスギSequoia sempervirensの調査を行った。葉の機能的特性を対象とした、高さ別の回帰分析から、機械的損傷がなければ樹木の高さが最長122〜130 mになると推定された。これは、過去に存在した記録上最も高い樹木に匹敵する。樹木が高く成長すると、土壌水分が十分であっても、重力および経路長さによる抵抗のために葉が受ける水ストレスが、さらに高く成長するために必要な葉の展開および光合成を最終的に制限する可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る