Letter

宇宙:火星の南極冠に確認された永続的な水の氷

Nature 428, 6983 doi: 10.1038/nature02461

火星における水と二酸化炭素の貯蔵場所の詳細は、火星の地質や気候の進化、そして存在するかもしれない地球外生物の進化を解明するための重要な手掛かりである。火星の両極にある永久氷冠の初期のマッピング観測から、北極の氷冠は主として水の氷で構成されている一方で、南極の氷冠は二酸化炭素の氷から成ると考えられた。しかし最近の探査(NASAのマーズ・グローバルサーベイヤーとオデッセイによる探査)は、表層構造、高度分布、地下に存在する水素、さらに表面の水の氷と二酸化炭素の混合物と熱力学的に矛盾しない南極領域の温度を明らかにした。本論文では、極氷の広がりが最小になる局地的な夏の間に、火星の南半球高緯度における二酸化炭素と水の氷の両方を、2 kmの解像度で初めて直接確認しマッピングした結果を示す。我々は、この南極冠が広範囲にわたり永続的な水の氷を含むことを観測した。この水の氷は、明るい領域においては二酸化炭素にわずかに混合し、この明るい極冠の縁部では二酸化炭素を含まず塵と結びついており、そして予想外にも、明るい極冠から数十キロメートル離れた広い範囲にわたって存在している。

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