Letter 物理:モット絶縁体とバンド絶縁体との界面における電子再構成 2004年4月8日 Nature 428, 6983 doi: 10.1038/nature02450 表面科学は、表面あるいは界面近くの物質の特性変化の研究を含めた物質科学において、重要な確立された一分野である。基本的な課題のひとつに原子再構成、すなわち表面格子の対称性がバルクとどのように違うのかという問題がある。「相関電子化合物」は強い電子‐電子相互作用と電子‐格子相互作用によって新しい電子相が生じる物質をいう。このような相には、相互作用により誘起された(モット)絶縁体、さまざまな種類のスピン、電荷および軌道秩序、そして(おそらく)高温超伝導が含まれる。本論文では、この相関電子表面/界面科学の新しい分野の基本的な問題として「電子再構成」を提案した。すなわち、表面/界面の電子相がバルクの電子相とどのように違うのかという問題である。このような現象を一般的に理解する第一歩として、強相関モット絶縁体とバンド絶縁体との間の界面を理論的に研究し、界面に誘起されて起こる顕著な電子再構成を見出した。広い範囲のパラメータで界面付近の領域は金属性、強磁性であるが、一方でその両側のバルク相は絶縁性、反強磁性になる。この分析をより広範囲の界面や表面に拡張することは基本的な研究課題であり、相関電子物質の新しい応用につながるであろう。 Full Text PDF 目次へ戻る