Letter 視覚:視覚探索後に長期間続く特定色への鋭敏化 2004年4月8日 Nature 428, 6983 doi: 10.1038/nature02443 注視によって特定の視覚情報だけを選択して処理することができる。二色の格子を使ってディスプレイでどちらの色を際立たせるかによって反対の方向に動くように見えるというあいまいな動き課題では、どちらの色を注視するか次第で格子の見かけ上の運動方向が変わる。動き課題におけるこの注視の二次的効果を利用して、探索課題中の特定色への注視の影響を測定した。被験者は、4×4のマス目の中にある標的文字を探すという探索課題を行う。16個のマス目は4種類の色のいずれかに塗られていて、被験者は実験中を通じて標的文字が4色のうちのどの色のマスに現れるかを知らされている。被験者は、この探索課題の前と後とに、前述のあいまい動き課題を行う。探索課題で短時間であれ特定の色への注視を行うと、その後の動き知覚方向に大きな影響が生じる。この効果は1ヶ月も持続し、場合によってはこれを回復させるのに、補色による探索訓練をしなければならないほどで、注視の持続効果は従来観測されていた期間よりはるかに長いことが示される。 Full Text PDF 目次へ戻る