Letter 発生:IκB キナーゼ α は表皮での機能によって骨格と頭蓋顔面の形態形成を制御する 2004年4月8日 Nature 428, 6983 doi: 10.1038/nature02421 IκB キナーゼ α(IKK-α) はプロテインキナーゼ依存的な機能と非依存的な機能を示す。そのキナーゼ活性はリンパ器官形成と乳腺の分化に必要であり、キナーゼ非依存的活性は表皮の角化細胞の分化に必要である。IKK-α欠失マウスは表皮分化の異常に加えて、骨格や頭蓋顔面の形態形成に異常を示す。マウスの全身でNF-κB を阻害した実験では同様の異常が見られないため、IKK-α欠失マウス の形態異常は NF-κB 活性低下が原因ではなく、表皮分化の異常により表皮と中胚葉の正常な相互作用が乱されたために起こったと我々は考えた。この仮説を検証するために表皮特異的に発現する Ikka (別名 Chuk) 外来遺伝子を IKK-α欠失マウスに導入した。表皮基底層の角化細胞を除いて骨や軟骨を含む全ての細胞でIKK-αを欠失したマウスの表皮分化と骨格形態形成は正常だった。したがって表皮の分化は中胚葉由来の骨格要素の正常な形態形成に必要である。IKK-αが骨格と頭蓋顔面の形態形成を制御する一つの経路は、IKK-α 欠失マウスの肢芽上皮で発現が特異的に上昇する FGF8 などの繊維芽細胞増殖因子(FGF) ファミリーの発現抑制である。 Full Text PDF 目次へ戻る