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進化:雪の吹きだまりゲームでは往々にして空間構造が協力の進化を妨げる

Nature 428, 6983 doi: 10.1038/nature02360

協力の出現を解明することは進化生物学における基本的課題の1つである。進化のゲーム理論はこの問題を調べるうえで強力な枠組みとなっている。理論研究や実験研究では、「囚人のジレンマ」と「雪の吹きだまりゲーム」(タカ・ハトゲームまたはチキン(弱虫)ゲームとしても知られる)という2つの単純なゲームが重点的に扱われてきた。囚人のジレンマでは非協力的な状態が進化的に安定であり、これに触発されて、協力の存続を可能にするような拡張条件を探る研究が多数行われてきた。特に、囚人のジレンマの空間的拡張に基づいて、空間構造が協力の進化を促進するとする考え方が広く受け入れられている。本論文では、こうした一般的予測は、雪の吹きだまりゲームで空間構造が及ぼす作用として起こりえないことを示す。構造化されていない雪の吹きだまりゲームでは、協力の中間段階が持続する。意外なことに、空間構造はパラメータの広い範囲にわたって協力者の比率を低下させる。とくに、協力のコスト/利得の比が大きければ空間構造は協力を排除する方向に働く。我々の得た結果は、空間構造は協力的行動に必ず有益に働くという一般認識に対して警鐘を鳴らすものである。

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